BOOK(専門)の記事
神経科学 カラー版―脳の探求
![]() | 神経科学 カラー版―脳の探求 (2007/06) M.F.ベアー 商品詳細を見る |
個人的オススメ度:★★★★☆
読んでほしい方:神経科学に興味のある方。
手頃な神経本を探している方。
■ネタバレしない程度の内容紹介
ネタバレ上等なのですが、大変分厚いです。
読むのに時間がかかりました。で、更新するのに時間かかった。
中味は買って損しない内容(これ重要)。
訳本なのでドキドキしてたのだけど、訳し方もばっちりです。
微妙な言い回しもきちんと翻訳されてます。買いの一冊。
[ポイント]
臨床に携わる人であれば、手元にどうぞ。
基礎的な内容がほぼ網羅されていると思います。
下手な訳本の上下巻を買うよりも、ちょっと値は張るけれども、
神経科学の本としてはこの一冊をオススメします。
[内容]
第1部 神経科学の基礎
第2部 感覚系と運動系
第3部 脳と行動
第4部 変化する脳
[感想]
興味のあるところから読んでもよいかもしれません。
でも、丁寧な構成がされているので、一頁一頁最初から読むといいかも。
ただし読むだけで数ヶ月かかります。
下手っくそな心理学のテキストなんぞを読むよりは、
この本を読む方がよっぽど勉強になると思います。
(下手な心理学本は説明も解説も間違えてることがよくあります)
学生さんであれば、学生のときにこの本に出会えたのはラッキーなこと。
ちょっぴりアルバイト代を飲み代に使わずにこの本に使うと、
数年後のあなたにお釣りが来るほどの知識をもたらしてくれると思います。
発達障害の早期支援―研究と実践を紡ぐ新しい地域連携
![]() | 発達障害の早期支援―研究と実践を紡ぐ新しい地域連携 (2008/02) 大神 英裕 商品詳細を見る |
個人的オススメ度:★★★★★
読んでほしい方:ずばり発達臨床現場の専門家の方。
発達臨床に興味のある方。
大神先生の個人的ファン。
■ネタバレしない程度の内容紹介
ああもう!ネタバレ上等で紹介させていただきますよ!
あの「糸島プロジェクト」についてまとめられています。
やばいわこの本は・・・。どの頁にも無駄がない。
なんつう恐ろしい本なんだ・・・。
というわけで、専門書初の五つ星でございます。
[ポイント]
発達臨床家なら誰もが心に留めてきた「共同注意」。
二項関係、三項関係へと変化していく子どもたちの相互作用。
もうとにかく読むしかない。
ちなみに発達心理の基礎のない人には、
ある意味でわかりにくい一冊かもしれん。
発達臨床の専門家を自負するなら是非お手元に!
[内容]
はじめに
1 発達障害を巡る施策と研究の動向 問題の背景
2 共同注意を軸とした社会的認知の発達過程
3 地域連携の実践に向けての端緒 研究の目的と方法
4 共同注意の定型発達過程
5 ハイリスク乳幼児のスクリーニング
6 親子教室・発達支援相談・個別療育による早期対応 発達支援の実践I
7 地域連携による移行問題への対応 発達支援の実践II
8 研究と実践をつなぐ地域連携体制の今後の課題
◇発達の予兆を読む 糸島プロジェクトの奇蹟
引用・参考文献
資料 1. 縦断調査チェックリスト
2. CHATのチェックリスト
3. M-CHATのチェックリスト
4. 成長記録ファイル
5. 就学児用チェックリスト
6. 関連する法令,通知等
おわりに
[感想]
ひっっさびさに巡り合えた良書。
心から「大神先生、まとめてくださってありがとうございます」と言いたい。
いやあ・・・「9ヶ月の奇跡」ってとても気になるワードなのですが、
どうにもこうにも抽象論に流れちゃう場合もあってですね、
関連論文なんぞを読むと、
「えーと、チミは新しい理論構築をしたいだけなのか?」とかですね、
「何十人と対象児集めた割りには、
一人ひとりの子どもに絶対あったはずの変化を見落としてんじゃないの?」とか、
よく思ってたのですが、さすが大神先生でございます。
スクリーニングされた子どもたちの人数は確かに少ない。
なんせ新しい地域支援が、今模索されている最中なのだから。
でもね、一人ひとりの子どもたちの変化をきちんと追い続け、
そのときそのときに必要な支援が検討され、
実際に地域支援という形で実を結んでいる。これはとんでもないことだ。
わたしは、この糸島プロジェクトが「就労」「社会生活」段階に入るまで、
(乳児だった子どもたちは、ただいま小学校低学年でございますよ)
十年・二十年と見守り続けていきたいと思います!
やっぱりこの時期の発達過程を追い続けてきたことは間違いじゃなかったあ!
と、発達臨床現場の人が読まれたら、わたしと同じ感想をもたれるかと。
ちなみに、この糸島プロジェクトですが、
他地域は形だけを真似するのは芸がないと思います。
行政から下りてきたものしかしないのと同義なくらいに芸がない。
それぞれの地域にはそれぞれの特徴や背景がありますからね。
でも裏返して考えると、
それぞれ地域には「その地域だからできる支援体制の構築」があるということ。
とにかく読んでくださいませ。読まんと人生損してますよ。オススメでございます。
Q&A脳外傷 第2版
![]() | Q&A脳外傷 第2版―高次脳機能障害を生きる人と家族のために (2007/02) 日本脳外傷友の会 商品詳細を見る |
個人的オススメ度:★★★★☆
読んでほしい方:医療系、発達系、教育系の専門家の方。
■ネタバレしない程度の内容紹介
ネタバレしなきゃならんだろ!>moo
ご家族の方のための一冊です。
脳外傷の説明から、
実際のリハビリ・生活までが一問一答形式で書かれています。
高次脳機能障害の方やご家族にかかわる方にも読んでいただきたい一冊。
[ポイント]
Q&A方式で書かれています。
個人的にはリハビリの内容や支援システムに、
もちょっと紙数を割いてほしかった気もするけど、
たぶん、高次脳機能障害関係の本の中では一番わかりやすい一冊。
(学術的な意味ではなく、実際的な意味において。↑それが大事)
高次脳機能障害に関する事柄が平易に書かれています。
[内容]
第1章 脳外傷とは何か
第2章 医療と社会保障
第3章 リハビリ・家族
第4章 世界の状況
[感想]
数年に一度ぐらいの頻度で、
高次脳機能障害の子どもたちとかかわります。
はじめてかかわった人は、もう何年前だろう。
「高次脳機能障害」という用語すらない頃でした。
もちろんこういった本すら出ていませんでした。
現在は、
![]() | 知られざる高次脳機能障害―その理解と支援のために (2002/10) 松崎 有子頭部外傷や病気による後遺症を持つ若者と家族の会 商品詳細を見る |
こういった本も出ていますし、
その他、最近親御さんが読まれた本では、こちら。
![]() | 神様、ボクをもとの世界に戻してください -高次脳機能障害になった息子・郷 (2006/08/09) 鈴木 真弓 商品詳細を見る |
こちらの本を読んで「頑張っていこうと思った」とおっしゃっていました。
わたしが主にかかわるのは、
幼児期・学齢期・思春期・青年期前あたりですが、
その時期の人たちとかかわる専門家にも読んでいただきたいと思います。
オススメです。
家族システムの心理学
![]() | 家族システムの心理学 ―〈境界膜〉の視点から家族を理解する 亀口 憲治 (1992/12) 北大路書房 この商品の詳細を見る |
個人的オススメ度:★★★☆☆
読んでほしい方:家族対象に心理面接を行っている実践家。
亀口先生の個人的ファン。
■ネタバレしない程度の内容紹介
家族を支援する。家族と一口に言ってもさまざまである。
臨床家として、『家族の「何に注目し」、
「どのように具体的実際的に支援するのか」』
は常に考えていかなければならない。
[ポイント]
亀口先生の境界膜の本です。とりあえず読んで下さい。
この本の良さは、最後まで読んでずしんと伝わってきます。
ポイント下手ですみません。orz
[内容]
第1章 家族システムの心理
第2章 家族システムの諸相と個性
第3章 家族システムの発達段階
第4章 危機に立つ家族システムへの心理的援助
第5章 家族システムの臨床事例
第6章 普通の家族システムへの心理教育的アプローチ
付録 相談・治療のガイド,家族療法のQ&A
[感想]
背筋を正して読みましょう。
家族に焦点を当てつつも、個人面接・並行面接の際に、
ヒントになる視点がたくさん書かれている良書です。
「職人技」に持っていかない。けど、わけのわからない理論に逃げない。
研究者として背骨がしゃっきりステキ♪の亀口先生本です。
統合失調症の前駆期治療
![]() | 統合失調症の前駆期治療 Alison Yung、Lisa Phillips 他 (2006/04) 中外医学社 この商品の詳細を見る |
個人的オススメ度:★☆☆☆☆
読んでほしい方:前駆期治療に関するこれまでの研究概要を知りたい方。
■ネタバレしない程度の内容紹介
統合失調症の前駆期の時点で予防介入をすることは可能であろうか。
「病的ではあるけれども、確定診断には至らない病像」。
「今まさに現れている治療法が確立されている別の疾患群」。
それらの病像や疾患群を「前駆期」として研究することの困難さ。
『前駆症状は後方視的概念である』(第3章より)
これまでの研究の概略が紹介されています。
[ポイント]
統合失調症の予防と早期介入ができればどれだけいいだろう。
筆者たち(ならびに現場の関係者・家族たち)のこの視点はうなづける。
うなづけるが、ではどのように研究すればいい?と点が難しい。
そのため、第3章までは「後方視的概念である」ということが、
これでもかというぐらいに述べられている。
[内容]
第1章 本書の概観
第2章 予防と早期介入のための前駆症の意義
第3章 概念と背景の諸問題
第4章 超高リスクサービスの開設
第5章 超高リスク患者の臨床ニーズ
第6章 臨床と研究の接点
第7章 超高リスク研究の成果
第8章 今後の方向性
付録
[感想]
難しい・・・。この分野の研究の難しさが伝わってくる一冊です。
これ・・・感想書くとなると、現場の話しを出すのが早いのですが、
どんなにぼかしても、書きたくないです。すんません。(´<_` )
具体的に公として何ができるかと言うと、
思春期・青年期の頃から利用できる(かつ害にならない)サービス展開。
個人として何ができるかと言うと、
前駆期に熱心にかかわってくれる医療機関との連携。
そして、前駆期を同定できる専門性。
「予防するにはこうしたらいいですよ」という類いの本ではないです。
そこらへん期待している人は読まない方がいいでしょう。
ただ、現場の種類に関係なく、知っておく必要のある内容だと思います。
と言うわけで、星ひとつで。
発達障害指導事典
![]() | 発達障害指導事典 (2000/03) 小出 進 商品詳細を見る |
個人的オススメ度:★★★☆☆
読んでほしい方:発達系を目指す学生・院生の方。
現場初任者の方。臨床発達心理士を目指す方。
■ネタバレしない程度の内容紹介
辞典です。ずばり辞典。五十音順で調べたいワードが調べられます。
かんなり分厚いです。枕代わりになるような分厚さ。
内容はホントに「発達」にかかわることが網羅されています。
今の時代であれば、臨床発達心理士を目指す人なら、
もっておきたい一冊。オススメの辞典です。
[ポイント]
索引総項目約3500が詳しく解説されています。
解説者の名前が書かれているので、
「ああ、あの人だったらこういう風に解説するよね、ぐふふ」
と思いながら読むのも楽しい。(´<_` )
[内容]
以下は見出し項目
1 教育の制度・展開
2 指導の計画・展開
3 発達障害の種類・状態
4 発達障害の心理・指導技法等
5 発達障害の生理・治療
6 福祉の制度・展開
7 職業の制度・展開
8 人物・団体
[感想]
あらら。だいぶ古くなっていますね。2000年ですか。
ちなみにわたしがもっているのは1996年版です。(´<_` )ぇ?
1996年版しか見てないのですが、これの新しいバージョン。
決して買って損はないはずです。
この10年で特別支援教育へと変わり、
そろそろ第三版が出てもいいのではないかしらんと思います。
でも出てないのよね・・・。(´<_` )<残念
重症心身障害療育マニュアル
![]() | 重症心身障害療育マニュアル 江草 安彦、岡田 喜篤 他 (1998/11) 医歯薬出版 この商品の詳細を見る |
個人的オススメ度:★★★☆☆
読んでほしい方:重症心身障害の方とかかわっている方。
■ネタバレしない程度の内容紹介
少し古い本ですが、これまでの全体的な概略などを知りたい方は、
こちらの本から読んでみるのもよいかもしれません。
ただいま第2版まで出ていますが、
重症心身障害の基礎に関して述べている本としては、
この本の右に出る本は残念ながらないでしょう。
[ポイント]
療育面・教育面・医療面・福祉面などからのアプローチが、
大まかにではありますが、ほぼ網羅されている一冊です。
[内容]
第1編 基礎編―重症心身障害児の基本的理解のために
第2編 実践編―重症心身障害児への各分野からのアプローチ
第3編 生活編―よりよい生活を支えるために
[感想]
まあ読んでみてください>興味のある方
心理系で興味のある人は少ないのだろうなあ・・・。(´<_` )
でも発達系の人なら、手元に置いておくと、
かならず役立つ一冊になると思います。オススメの一冊。
わたしは10年前の初版からもっていますが、
何度も何度も読んでもう表紙がぼろぼろです。ОTL
まあね。10年前から、心理系云々というところから外れて、
すべての子どもばっち来い路線だったんだよな、
と我ながら思い出させてくれる一冊だったりもします。
ちなみに現在出ている第2版では、
最新の医療の情報についても掲載されています。
![]() | 重症心身障害療育マニュアル (2005/03) 江草 安彦 商品詳細を見る |








