BOOK(企画)の記事
「心理学・臨床心理学「わたしのこの五書」」
以下の企画がされておりまして。
【緊急アンケート】心理学・臨床心理学「わたしのこの五書」【投稿ウェルカム】
心理屋でも心理職でもないわたしなのですが、(´<_` ;)
お声をかけていただいたので、こっそり回答してみます。ホントこっそり。
■■■「心理学・臨床心理学「わたしのこの五書」」■■■
名前(URL(あれば)):
HN:moo(発達臨床庵 moody cafe(週末競馬blog))
■Q0.あなたの現在の専門領域ないし現在最も関心のある事柄を教えてください (差しさわりのない範囲で構いません):
□A0.最も関心があるのは発達全般。個人差を視野に入れた発達の核を促進する支援方法の確立。
■Q1.あなたの現在の専門領域ないし現在最も関心のある事柄に関する至高の一冊(あるいはこの領域において普遍的に価値があると思う自分にとっての絶対的名著を一冊)を挙げてください(マニアック可。和書でも洋書でも可)。
□A1.専門領域における至高の一冊を絞るのは難しいのですが、
発達臨床分野に来ようと思っている学生さんは是非という本を。
○専門書:Interpreting Disability: A Qualitative Reader
(Philip M. Ferguson, Dianne L. Ferguson, Steven J. Taylor)
入り口本としては不適本。けど発達本としては適本。
![]() | Interpreting Disability: A Qualitative Reader (Special Education Series) (1992/04) Philip M. Ferguson、Dianne L. Ferguson 他 商品詳細を見る |
○専門書:発達障害の早期支援―研究と実践を紡ぐ新しい地域連携(大神英裕)
そしてこちらの本は「発達障害」と言いながら、
本格的な「発達臨床心理学研究」の一冊でございます。読まんと人生損。
![]() | 発達障害の早期支援―研究と実践を紡ぐ新しい地域連携 (2008/02) 大神 英裕 商品詳細を見る |
■Q2.あなたにとっての,心理学・臨床心理学の専門書以外で,人生で至高の一冊を挙げてください(異分野の専門書,マンガ,小説,エッセイ,映画,TV,アニメなんでも可)。
□A2.この質問、一番悩みますね・・・。えらいこと挙げられるし。
悩みながら絞れなかったので、複数冊挙げてみる。
○小説:生きることに○×はない(戸井田道三)
小学生のときに読んだ一冊。ぽたぽたと心に落ちました。
故・戸井田氏は能楽の評論家のようですが、この本は自伝風エッセイな感じ。
その後、落語や神話や伝記に嵌まっていく小学生時代のわたし。
![]() | 生きることに○×はない (のびのび人生論 5) (1978/01) 戸井田 道三 商品詳細を見る |
○小説:広島に原爆を落とす日(つかこうへい)
中学生のときに読んだ一冊。読んだ時期が早すぎたのかも。
とんでもない衝撃を受けました。いやフィクションなのですがね。
人の奥底に眠る感情や歴史の背景に横たわる物語に、
目を向けるきっかけになったのはこの一冊だと思います。
![]() | 広島に原爆を落とす日 (1986/12) つか こうへい 商品詳細を見る |
○画集:ダリ(Christopher Masters)
中高生のときにダリに嵌まりました。今も好き。
世の中には「天才」が存在するのだと知ったあの美術の時間。
まったりお手ごろ価格でこちらの本もオススメなので挙げてみる。
神話から美術、古典に移行しながら趣味で油絵を描く高校時代のわたしの図。
![]() | ダリ (アート・ライブラリー) (2002/02) クリストファー マスターズ 商品詳細を見る |
○漫画:天―天和通りの快男児(福本伸行)
福本氏の絵柄が平気で麻雀に抵抗がなければ、是非。
アカギが有名なのだけど、やはりここから読まんとね、マヂでオススメ。
麻雀漫画の中で「生きる」ことを描いているのが福本氏。
ここらへんからギャンブル街道の端っこを歩む大学生になるわたし。
![]() | 天―天和通りの快男児 (1) (近代麻雀コミックス) (1989/08) 福本 伸行 商品詳細を見る |
○小説:テロリストのパラソル(藤原伊織)
ハードボイルドと男臭さが気にならなければ、是非。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます・・・。
故・藤原氏の本は、結局ここが原点で伊織ワールドが展開されます。
吾兵衛でホットドッグをつまみたくなるのが常だった院生時代のわたし。
![]() | テロリストのパラソル (1995/09) 藤原 伊織 商品詳細を見る |
■Q3.あなたが,いまの専門分野に入ったきっかけになった・転機となった(大げさにいえば運命を変えた)一冊,あるいは,これから入ってくる人たちにお薦めしたい一冊を挙げてください。
□A3.転機になった一冊がなかったのでオススメの一冊を。
○専門書:Critical Thinking About Research:
Psychology and Related Fields(Julian Meltzoff)
院生のときに面白可笑しく読んでいた本。
英語自体は平易なので、学部のときに輪読してもよいかもしれん。
初っぱなからぴしゃぴしゃ辛口なツッコミを入れているところがナイス。
うきょっ!というツッコミは、マイ師匠を思い出したりもする。(´<_` )
![]() | Critical Thinking About Research: Psychology and Related Fields (1998/01) Julian Meltzoff 商品詳細を見る |
■Q4.心理学ないし臨床心理学に関連する諸分野(精神医学,身体医学,脳科学・神経科学,生物学,社会学,哲学,宗教学などなんでもOK)において,この分野に必須の知識を提供する,あるいは広く読まれるべきと思う,あるいは純粋に面白いと思う,一冊を挙げてください。
□A4.広く読んでもらいたいとずっと思っている一冊。
○専門書:Deinstitutionalising Women: An Ethnographic
Study of Institutional Closure(Kelley Johnson)
自分はエスノグラフィ屋ではないのですが、
これほどまでに人間の姿をまざまざと描写することができるのか!
と衝撃を受けた一冊。衝撃を受けすぎて、
エスノグラフィに手を出せないまま現在に至る。
![]() | Deinstitutionalising Women: An Ethnographic Study of Institutional Closure (1998/10) Kelley Johnson 商品詳細を見る |
■Q5.心理学ないし臨床心理学の研究を学ぶ上で役に立つ,論文の執筆,研究法,統計学,研究計画,倫理,語学などについての,これはと思う一冊を挙げてください。
□A5.よく考えたらQ3の本はここなのか? (´<_` ?)
このQ5は実はすごく深い意味があるのだろうなあと思います。
「研究を学ぶ上で役に立つ」
これだけで本が何冊でも書けそうだもんなあ・・・。
個人的には、どんな本もどんな経験もどんな人との出会いもすべて、
研究上・臨床上・生活上のあらゆるところに意味を与えていると思います。
■最後に一言(あれば): psy-pubさん。
書いてるうちにあっちこっち、行ってしまいました。
そして、真剣勝負でぶつかってしまいました。
すみません。企画のまとめ等、お疲れさまでございます。
よい連休をお過ごしくださいませ。ではでは。
さらに一言追加。ここだけここだけ。(´<_` )
cafeは手抜きだったり怒りまかせだったりで書くのが多いので(ぇ
今回はstackから結構真剣に考えて書いてみました。
「発達臨床」というワードを聞いて、
「発達心理?」「発達障害?」と勘違いしている初学者の方。
もしくはそのように指導されてしまっている初学者の方。
『ああ・・・そうか、これが私が考える発達臨床だ』
と心から思えるあなただけの切り口があると思います。人に合わせる必要なし。
そして、あなたの切り口もあの人の切り口もわたしの切り口も、
すべてがすべてつながってます。
そう思うとなんだか不思議な幸せな気持ちになりませんか? うふ。
それにしても、人に勧める本って難しいですね・・・。
今まで紹介していなかったのは、ちょっとマニアックだからという理由です。
でも本気で発達臨床分野に来たいと思っている学生さんには、
上記の本(Q2除く)は必読かしらんというところで選んでみました。
個人的には好きな本ばかりなのですが、
さて、赤の他人様に勧めるとなると真っ先に勧める本ではないと思います。
でも、本格的に発達臨床に来ようとしている学生さんには勧めると思いますです。ハイ。






