シャドウ
シャドウ (創元推理文庫) (2009/08/20) 道尾 秀介 商品詳細を見る |
個人的オススメ度:★★★★☆
読んでほしい方:ミステリー大好きの方。
■ネタバレしない程度の内容紹介
妻が死んだ。五年生の息子はどれくらい死を理解しているのだろうか。
妻の死以来、よく眠れない。薬に頼るのはひさびさだ。
母が死んだ。「人間は、死んだらどうなるの?」「いなくなって、それだけなの」
母はあのとき何を想っていたのだろう。母の呼吸音。重なる映像。記憶。
[ポイント]
やってくれました。道尾氏のミステリーです。(´<_` )♪
これはもう読んでください。やっぱり注目株の作家さんだと思います。
『向日葵の咲かない夏』が読みにくかった人でも読みやすい一冊。
[内容と登場人物]
大学附属の病院に勤める洋一郎。妻が死んで以来、家族はふたりきりになった。
息子の鳳介、親友の水城、恩師である精神科医の田地。
小学五年生の鳳介。母が死んで以来、父とふたりだけの生活が始まった。
幼なじみの亜紀、亜紀の母親である水城さん、ずっとずっと頼ってきた田地先生。
[感想]
嗚呼・・・この人は、人を描くことに徹底したこだわりのある作家さんですね。
『向日葵』で感じていた違和感の正体がおぼろげながらにわかりました。
また再読しようと思いますが、道尾氏の描く人というのは“強い”のだと思う。
それは悲しみのあまりの強さであったり、弱さのための強さであったりするのだろうけど、
なんと言っても、その強さを支えているのは、誰かを守るための強さなのだと思う。
大切な人を守るための強さ。自分自身を守るための強さ。
けれども、常に強くいられるわけがなく・・・、
だからこそ揺れてねじれてぐらぐら動く心理描写が出てくる。
オススメの一冊でございます。
やってくれました。道尾氏のミステリーです。(´<_` )♪
これはもう読んでください。やっぱり注目株の作家さんだと思います。
『向日葵の咲かない夏』が読みにくかった人でも読みやすい一冊。
[内容と登場人物]
大学附属の病院に勤める洋一郎。妻が死んで以来、家族はふたりきりになった。
息子の鳳介、親友の水城、恩師である精神科医の田地。
小学五年生の鳳介。母が死んで以来、父とふたりだけの生活が始まった。
幼なじみの亜紀、亜紀の母親である水城さん、ずっとずっと頼ってきた田地先生。
[感想]
嗚呼・・・この人は、人を描くことに徹底したこだわりのある作家さんですね。
『向日葵』で感じていた違和感の正体がおぼろげながらにわかりました。
また再読しようと思いますが、道尾氏の描く人というのは“強い”のだと思う。
それは悲しみのあまりの強さであったり、弱さのための強さであったりするのだろうけど、
なんと言っても、その強さを支えているのは、誰かを守るための強さなのだと思う。
大切な人を守るための強さ。自分自身を守るための強さ。
けれども、常に強くいられるわけがなく・・・、
だからこそ揺れてねじれてぐらぐら動く心理描写が出てくる。
オススメの一冊でございます。